雑学・用語解説14(完全教祖マニュアル)

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目次

  1. 不安を煽る
  2. 免罪符
  3. 霊魂
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1. 不安を煽る

信者を得る為に不安を煽る。

字面だけ見ると非常に不穏です。

しかし、これは『困ったときの神頼み』という言葉もあるように、『何か不安に駆られ、困った時には思わず神にすがる』という事を利用した他の宗教でも見られる手法の様です。

例えばキリスト教では『今を生きる我々は”アダムとイヴがエデンの園に生っていた知恵の実を食べた罪(=原罪)”を今でも背負っている』、そして『このまま死んでしまったならば地獄行き』であるともしています。
(この原罪はイエスが磔刑になることで償ったとされていますが、それ以外の人々もアダムとイヴの子孫である為結局の所原罪を引き継いでいるらしいです)

これを逃れるには贖罪したキリストを信仰しなければならない、という論理(あくまで本書によれば、ですが)です。

つまり、今を生きている人々が現状に何も不安が無く、困っていない状態でも『ウチの教義によれば今あなたは気づいて無いだけで大分困った状態にあるんだよ』と言ってしまうのです。

こうなると中には『あれ?実は俺/私は困った状態なのか?』となり、それを逃れるために神にすがる≒入信する、となる訳です。

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2. 免罪符

世界史を学んだことがある人は一度は聞いたことがあるはずの、過去にはルターが批判した免罪符。

恐らく『免罪符を買えば(≒教会に金を払えば)罪が無くなるってのはおかしい』といったイメージがあるのではないでしょうか。

しかし、この時のルターはあくまで『学問的に”免罪符の購入=罪の赦しを得る”というのは根拠がない』という点を批判していたそうです。

また免罪符というのは『買えば罪が無くなる・許される』のではなくて『罪が”霊的には”許される』ものです。

どういったモノかというと…

キリスト教では懺悔を行うことがありますが、あれも『罪の意識を持つ(反省する)、懺悔する、最後に祈りをささげる』といった3段階に分かれており、免罪符はこの3段階目の『祈り』の際に罪の重さを減らす役割があります。

なので実際には『霊的には罪は許されたかもしれないけど、司法的には許されないよね』という事で、それとは別に罰を受ける必要はあります

尚、日本にもこの免罪符的なものがあり、それが『御朱印』です。

元々御朱印は寺社に写経を納めた証として貰うものだったそうで、御朱印帳に沢山印がある=写経をそれだけ納めたという事で信心深い証とされました。

しかし今はお金を払ってスタンプを押すような形式になっている事から『免罪符』のようなものと言えるかもしれません。

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3. 霊魂

心霊やオカルトで幽霊に遭遇すると『南無阿弥陀仏』や『南無妙法蓮華経』と唱えたりするシーンが多々あります。

イメージでは幽霊などに効果抜群な言霊のようです。

どちらも『仏教』に関連する言葉なのですが、そもそも仏教では『霊魂』の存在は認めていません

仏教では死後、生前の罪により極楽だったり地獄だったりに行きますが、根底には輪廻転生という考えがあります。

つまり何回も死んで・生まれ変わって最終的には解脱して悟りを開くというものなのですが、その最中で魂だけの状態で現世に居ることは無いのです。

(なので霊魂や幽霊が居たからと言っても、それに仏教的な言葉が聞くかどうかは個人的に疑問です…)

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